突然のことで、まだ心の整理もついていない中、相続したご実家の問題が目の前に突きつけられる。これは、多くの方が経験することです。特に、ご実家が空き家となってしまった場合、「この家をこれからどうしようか」という重い課題がのしかかります。
相続の手続き、膨大な遺品の整理、そして家の解体。やるべきことは山積みで、何から手をつければ良いのか分からず、途方に暮れてしまうのも無理はありません。しかし、この問題を先延ばしにすることは、新たな問題を生む可能性があります。
例えば、空き家を放置し続けると、固定資産税は毎年かかり続けます。適切に管理されていないと「特定空家」に指定され、税金の優遇措置が受けられなくなることもあります。また、老朽化が進めば、台風や地震で建物が倒壊し、近隣に被害を及ぼしてしまうかもしれません。そうなってからでは手遅れです。
だからこそ、不安や戸惑いを感じている今、正しい手順を知り、一つひとつ着実に進めていくことが何よりも大切になります。この記事では、所有者が亡くなられた後の解体工事について、相続人がやるべきことの全体像を分かりやすく解説します。この記事を読み終える頃には、ご自身の状況で「次に何をすべきか」が明確になり、漠然とした不安が解消されているはずです。
■所有者死亡後の解体工事|相続から工事完了までの6つのステップ

所有者が亡くなられた家の解体は、思い立ってすぐに始められるものではありません。法的な手続きを含め、踏むべき手順が存在します。まずは落ち着いて、全体像を把握しましょう。
・ステップ1:相続人の確定と遺産分割協議
最初にすべきことは、誰が家を相続するのかを法的に確定させることです。遺言書があればその内容に従いますが、なければ相続人全員で話し合い(遺産分割協議)を行い、誰が家を相続するか、あるいは売却して金銭で分けるかなどを決定します。この合意がなければ、後の手続きは一切進められません。
・ステップ2:相続登記(名義変更)
相続する人が決まったら、法務局で「相続登記」を行い、家の名義を亡くなった方から新しい所有者へ変更します。この手続きを完了させないと、法的に家の所有者とは認められず、解体工事の契約や、後の建物滅失登記も行うことができません。非常に重要なステップです。
・ステップ3:遺品整理・不用品処分
解体工事の前には、家の中を空っぽにする必要があります。ご家族の思い出が詰まった遺品の整理は、精神的にも肉体的にも大きな負担となります。残すもの、処分するものを分別し、不用品は適切に処分する計画を立てなければなりません。
・ステップ4:解体業者の選定
家の中が片付く目途が立ったら、解体工事を依頼する業者を選びます。このとき、1社だけでなく複数の業者から見積もりを取り、費用や工事内容、対応の質を比較検討することが後悔しないための鍵となります。
・ステップ5:解体工事と近隣への配慮
契約後、いよいよ解体工事が始まります。優良な業者であれば、工事中の騒音や粉塵が近隣の迷惑にならないよう、養生や散水などの対策を徹底します。また、工事開始前には、業者が近隣住民へ挨拶回りを行うのが一般的です。
・ステップ6:建物滅失登記
解体工事が完了したら、1ヶ月以内に法務局へ「建物滅失登記」を申請する必要があります。これを怠ると10万円以下の過料に処せられる可能性があるため、忘れずに行いましょう。通常は解体業者が手続きをサポートしてくれます。
■専門家が解説。相続時の解体工事で特に注意すべき3つのポイント

一般的な流れは理解できても、相続が絡む解体工事には、特有の注意点が存在します。ここでは、後々のトラブルを防ぐために、専門家が特に重要だと考える3つのポイントを解説します。
・ポイント1:相続人が複数いる場合の「合意形成」
ご兄弟など、相続人が複数いる場合は特に注意が必要です。相続人全員の同意なく解体を進めてしまうと、後から「思い出の家を勝手に壊した」と親族間で深刻なトラブルに発展するケースがあります。遺産分割協議の段階で、解体すること、費用負担をどうするかについて、全員が納得する形で合意し、書面に残しておくことが理想です。
・ポイント2:遺品整理と不用品処分の進め方
遺品整理は非常に時間がかかる作業です。ご自身たちで進めるのが最も費用を抑えられますが、遠方にお住まいの場合や、仕事で時間が取れない場合は、専門の業者に依頼するのも有効な選択肢です。解体業者の中には、遺品整理や不用品処分をまとめて請け負ってくれる会社もあります。解体とセットで依頼することで、窓口が一つになり、手間が大幅に省けるという大きなメリットがあります。
・ポイント3:見落としがちな「アスベスト調査」の義務化
建物の解体工事では、アスベスト(石綿)の有無を調べる事前調査が法律で義務付けられています。特に、一定規模以上の建物では、資格を持つ専門家による調査が必要です。もし調査を怠ったり、適切な処理を行わなかったりした場合、施主であるあなたにも責任が及ぶ可能性があります。業者選定の際には、こうした法令遵守の意識がしっかりしているかどうかも、重要なチェックポイントになります。
■「もっと早く知っていれば…」相続解体で実際に起きた失敗事例と回避策

手順や注意点を理解していても、予期せぬ失敗は起こりがちです。ここでは、相続に伴う解体工事で実際に起きてしまった典型的な失敗事例と、それを未然に防ぐための具体的な方法をご紹介します。
・失敗例1:相続登記を先延ばしにし、工事に着手できなかった
親が亡くなってから数年間、実家を放置。いざ解体を決意して業者に見積もりを依頼したところ、「名義が亡くなった方のままなので、工事の契約ができません」と言われてしまった。そこから急いで司法書士を探して相続登記の手続きを始めたが、必要書類の収集に手間取り、解体計画が大幅に遅れてしまった。
【回避策】家の解体や売却を少しでも考えているのであれば、相続が発生した時点で、速やかに相続登記(名義変更)を済ませておくことが最も重要です。これが全てのスタートラインになります。
・失敗例2:解体業者に任せたら、大切な遺品まで処分されてしまった
「家の中の物はすべて不要です」と解体業者に口頭で伝えて作業を依頼。工事完了後、親が大切にしていたアルバムや古い手紙も一緒に処分されてしまったことに気づいた。しかし、業者との間で事前に書面での確認をしていなかったため、どうすることもできず、深い後悔だけが残った。
【回避策】残しておきたい大切な遺品は、必ず解体工事が始まる前にご自身で運び出しておくのが鉄則です。業者に整理を依頼する場合でも、事前に現場で立ち会い、残すものと処分するものを明確に指示し、リスト化しておくくらいの慎重さがトラブルを防ぎます。
・失敗例3:費用だけで業者を選び、深刻な近隣トラブルに
複数の業者から相見積もりを取り、一番安い業者に依頼。しかし、工事が始まると養生が不十分で、隣の家に埃が舞い、車を汚してしまった。さらに、事前の挨拶回りもなかったため、近隣住民の感情を逆なでしてしまい、連日苦情が寄せられる事態に。結果的に、安かったはずの工事が、精神的に非常に高くついてしまった。
【回避策】見積もりを比較する際は、金額だけでなく、工事内容の詳細、特に近隣への配慮(挨拶回り、騒音・粉塵対策など)について具体的にどのような対策を講じるのかを確認しましょう。誠実な業者は、必ずその点を重視しています。
■負担を最小限に。なぜ松下総建の「ワンストップ解体」が選ばれるのか

ここまで読んでこられた方は、所有者が亡くなった後の解体工事が、単に建物を壊すだけでなく、法的手続きや遺品整理、近隣への配慮など、実に多くの作業を伴う複雑なプロジェクトであることをご理解いただけたでしょう。
だからこそ、業者選びは「信頼できるパートナー」を見つけるという視点が不可欠です。信頼できる業者とは、どのような業者でしょうか。それは、以下の3つの条件を満たす業者だと私たちは考えます。
相続人の複雑な状況に寄り添い、丁寧に対応してくれるか
解体だけでなく、面倒な遺品整理や不用品処分も一括で任せられるか
近隣トラブルを未然に防ぐため、配慮を徹底してくれるか
これらの条件を満たし、お客様の心労を少しでも和らげるお手伝いをすること。それが、私たち松下総建の使命です。
松下総建では、解体工事はもちろんのこと、お客様が最も頭を悩ませる不用品処分、ハウスクリーニング、そして専門的な知識が求められる遺品整理まで、すべて一括で承ることが可能です。窓口が一つになることで、お客様があちこちに連絡を取る手間や、業者間のスケジュール調整に悩む必要は一切ありません。
また、私たちは工事の品質と同じくらい、近隣への配慮を大切にしています。工事前の丁寧なご挨拶回り、騒音や振動、粉塵を最小限に抑えるための徹底した対策。これらはすべて、お客様が工事後もその地域で良好な関係を保ち、安心して新たな一歩を踏み出すために不可欠なことだと信じているからです。
より詳しい私たちの姿勢や考え方については、ぜひ会社案内のページもご覧ください。お客様一人ひとりの状況に、誠心誠意向き合うことをお約束します。
https://www.matsushitasouken.jp/about_us
■まとめ:故人を偲び、前向きな一歩を踏み出すために
所有者が亡くなられた後の解体工事は、単なる建物の処分ではありません。相続という法的な手続き、故人との思い出が詰まった遺品の整理、そしてご近所付き合いへの配慮まで、やらなければならないことが多岐にわたります。
何から手をつけて良いか分からず不安に思うのは、当然のことです。この記事で解説した6つのステップを参考に、まずは全体像を把握し、一つひとつ着実に進めていきましょう。
最も大切なことは、すべての負担を一人で抱え込まないことです。相続登記は司法書士、そして解体工事とその前後の面倒な作業は、私たちのような専門家にご相談ください。信頼できるパートナーを見つけることができれば、あなたの精神的・時間的な負担は大きく軽減されるはずです。
故人を偲びながら、次の世代へと繋ぐための、前向きな一歩。松下総建は、その大切な一歩に寄り添い、お客様の心労を少しでも軽くするお手伝いをしたいと心から願っています。まずはお客様の状況をお聞かせください。どんな些細なことでも、丁寧にお話を伺います。
ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ。

